2023年4月6日

ケヤキの新葉は日毎に伸びている。

菜の花は満開、ハナミズキと八重桜が咲き始めている。

ウグイスの声が響き渡る新緑の季節、今日は始業式だったり等、新たな季節の始まりなのだけど、どうも気分があがらない。

朝。「出勤したくない……」と、布団の中で自分で自分に愚痴って気付いたが、久々に結構うつになっている。一年で最悪の月、三月がどうにか終わり、花粉の減少を実感してきたところなのに、四月は抑うつですか。

気質的にはうつ傾向で、振り返れば三十五年以上、何故自分はこうなのかと、うつに関する本や記事を読んで知識を蓄えてきたのだった。

三十代の頃、過労からうつ病になり、通院したこともあった。その時わかったが、うつは、要するに脳の故障だ。

気温差あり過ぎで気候も悪いし、体力も落ちてる。更年期だし、もあるか。

秩序と効率を望む人間にとって、今の職場は、混沌で、仕事内容も環境も不安定すぎる。

うつにもなるか。

今朝、子犬を見たのだった。

出勤途中、赤信号で止まっていたら、反対車線の歩道にいた。三ヶ月くらいの柴犬で雌雄は不明。成人男性に連れられていた。子犬は細い足で、ちまちまと、植え込みを興味深そうに覗いたり、地面に鼻先を付けたり、犬の関心事を探索しているのだった。

思い返しても、かわいかったとか思えない。普段は犬好きで、散歩中の犬に行き合うと「犬ぅ~」なのに。犬が幼すぎたからかもしれない。神妙な顔で歩いていたからかもしれない。散歩を楽しんで歩いているようには見えなかった、犬も人も。

私の認知がうつで歪んでいるせいか。

でも一度でも犬と暮らせば、犬の表情は読めるようになる。

あの子が、飼い主に飽きられませんように。

犬の関心事や都合を、広い心で見守ってくれる人と、末永く歩いていられますように。

……犬を見てネガティブになる時期が早く終わりますように。