2022年12月29日 独り者の年末

夜中まで書いていた年賀状を投函後、ドライアイの眼薬をもらいに眼科へ行き、二時間かかった後、墓花を買いに車で出た。

途中、犬を散歩させている人を見かけた。「ああ犬が飼いたい」と、愛犬が亡くなって以来何度思ったかしれない。非正規勤めのアラフィフお一人様は犬を飼える身分ではない。犬すら飼えないと思ったのをきっかけに、自分が何も持ってないと気付く。

年末年始を過ごす相手もいないし、過ごし方を話す相手もいない。正月に出掛ける予定もないし、お年玉を渡す親族もいない。渡した経験もない。

雑煮を作っても食べるのは私だけ、紅白なますを上手く作れる能力もない。

何もないんだーーと愕然とする。

こういう時は、あるものを思い起こす。

あるのは自分の時間だ。

年末年始でもいつでも、何時に起きて、何をするか、何を買うか、全部自分で決める。

ひとりで決めるのは、時々しんどいが。

結局。気楽な独り身の生活に馴染んでしまい、年末年始をひとりで過ごすことや、自分が何も持ってないことが、たいしたことじゃない。時折気付く程度。

こういう生活に、単に向いていたのだと思う。