2023年1月1日 独り者の元旦

昨夜は、急に眠くなって22時に布団に入った。除夜の鐘は聴かずじまい。

起きたら8時。疲れてるのかなと思う。更年期あるあるだ。

雑煮を1人で作るようになって10年以上経った。親から教わったのは、本当にただの雑煮で、昆布だしに、大根等の野菜を入れて、薄口醤油で味つけし、最後に豆腐を入れる。

お煮しめは作らなくなった。大晦日に煮物を少量作るだけ。レンコンどうしようかーと思っていて買い忘れた。レンコン好きだけど高いし、火が通るのに時間がかかる、つまりガス代もかかるし。

雑煮に入れる生麩も好きで、年末だけ生麩を置くスーパーに買いに行ってたけど、一昨年だったか高値に仰天して買わなくなった。今回は探しもしなかった。

黒豆と昆布巻は毎年買う。母は石油ストーブの天面で豆を炊いたけど、挑戦する気になれない。フジッコで十分だし。

昆布巻は一口サイズは買わない。棒状、ニシンのみ、鮭はいらない。母は「身欠きニシン」を買って手作りしていた。ニシンがよいものでないと、やわらかくならないとか言っていた。

私には、上等の身欠きニシン、昆布巻に使えるおいしい昆布、かんぴょうを買って、昆布巻に挑戦する余裕も才覚も能力もない。

正月。父が亡くなった年、家族四人で迎える最後の正月だった年の、沈痛というか、重かった正月を、毎年思い出す。

家族が紅白を見ている背後で、ひたすら年越し蕎麦やおせち料理の支度をしていた母の後ろ姿とか。

5、6年前、ごぼうのアク抜きで大失敗した雑煮を、当時同居していた兄がほとんど食べなかったこととか。

今年の雑煮は、ちょっとしょうゆが多かったかなという味だったけど、私的には、まあいいかという出来だった。見た目が地味なので、やっぱり三つ葉を買えばよかった。節約が身に付きすぎてる。

「まあいいか」な雑煮と、出来合いの惣菜の、ひとり正月。

料理に関して、自分がどれ程ダメかを思い知らされることがないから、心穏やかに過ごせる正月でもある。

……紅白なます、作ってみようかな。