2024年2月3日 節分

先週今週と土日は自然公園へウォーキングに行っている。

前職場は重労働だったが、現職場はそこまでヘヴィではないので、運動不足を実感しており。

中々にメンタルをやられる職場なので、珍しく過食傾向になってしまい。

体重1キロ増は、食べた分増えるようになった普通に戻った、くらいにしか思わないが。先月の食費3万円超過には肝が冷えた。我に返った。物価高にしたって食い過ぎだろ。

そういう訳で休日のウォーキングなのだが。冬の朝の自然公園は、望遠レンズ持ったバードウォッチャーだらけである。三脚を見ると蹴りたくなる性分が治らない人間には向かない場所だ。

ロウバイの満開は先週だったようだけど、まだ良い香りがしていた。

 

10時過ぎに公園を出て、そのまま買い物に行く。恵方巻のコーナーを見たけれど、食べたいと思う恵方巻がなかったので、買わなかった。そもそも年に1回、太巻の選択肢が増える日くらいに思っている。

いわしの南蛮漬けを買って帰る。野菜もたくさん入っていて、おいしかった。

 

節分の思い出といえば。

数年前に亡くなった愛犬にも、年の数だけ福豆をあげていた。彼女は福豆がとても好きだった。

年を取ると歯が抜けて、豆を噛めず、口からこぼしてしまうようになった。

仕方がないので、砕いてあげると、一心不乱に食べた。

彼女が年老いて、大好きな福豆を食べようとしてもこぼしてしまう光景のショックと。

いつの年も、最晩年も、嬉々として福豆を食べていた姿を思い出す。

 

 

 

 

2024年1月8日 成人の日

年末年始と1月の3連休で観るつもりだったレンタルDVDの返却日が迫ったので、郵便ポストへ向かう。

10枚以上割引に欲が出て10枚借りたが、8枚しか観られなかった。親戚の揉め事があって時間を取られたし、観る気が失せた。

ポストの祝日収集は午前中1回しかない。10時頃、原付で家を出た。寒い。能登はもっと寒い。

途中、振袖姿の女の子を見かける。あー成人式だと思えば、そういえば行く手に文化会館があったのだった。入り口付近に新成人がわさっといる。多く見積もっても70人くらい。団塊Jr世代から見れば「たったそんだけ?」。その場にいたのが町内の新成人全員ではないとしても。

 

私が二十歳だった時。町主催の成人式には出なかった。若気の至りとはいえ、当時はひきこもりで愚かで陰気で、あんたホントにバカだったよねとあきれ果てる。

親には振袖は着てみたいと言い出せなかった。自分のバイト代で振袖をレンタルする程の執着はなく、そんなことに金を使えない程、貧乏だった。

その後も着物とは縁のない人生を送っている。晴れ着を着る機会はないだろう。何せ晴れ舞台とは無縁の人生だ。

 

 

 

 

 

 

2023年12月25日 新しい職場

新しい職場は、毎朝ラジオ体操と唱和がある。

ラジオ体操は嫌いじゃないが。冷えきった倉庫に集められてラジオ体操ってどうよ、と思わざるを得ない。

唱和は、はっきり嫌いだ。毎朝唱えれば社是を体現した勤め人になる訳じゃなし。やらされる側は惰性である。やらせる側は、こういう奴を締めたいのかもしれんが、フリーターのおばさんには、この辺の思考はわからない。

過去の職場の朝礼で「最悪だ」と思ったのは。

朝礼後、当番の社員が「お話」をする職場だった。日常のふとした場面から得た教訓、のような話を2分くらいでする。パートは免除でよかったと心底思った。

最悪じゃなきゃいいってものじゃない。

 

まだ半月も通っていないが。ひとづかいの荒い職場である。

量をこなせる段階じゃないが、仕事の種類が多い。昨日はあれをやって今日はコレですか、コレが終わったら今度はそれ?という感じ。

1度聞いたらすぐ覚えてすぐ思い出せるような優秀さはカケラもないので、片っ端からメモを取っている。昼休みにも帰宅後にも、整理して清書して備えているのだけど、何もかもイヤになる程、毎晩書き足している。掃除もしてない。年賀状も全く書いてない。

昔は。派遣で働くというのは、単純作業に従事する労働力の提供が多かったが。そういうのんきな時代は、終わったらしい。

 

定職に就いたことのない50過ぎの失業者のおばさんでいると、人手不足はひとごとになる。労働者として価値がないので。

50過ぎのおばさんを雇うような職場に就業すると。人手不足、人材不足を目の当たりにすることになる。

前職場も、前々職場も、そうだったが。仕事が回らなくなる寸前の状況で、少ない人材を社内で奪い合う。人材が尽きた職場は人手をも奪い合う。非正規雇用のおばさんは目を丸くしてそれを見てる。主力が休むと即詰むように見えますが、ここ家族経営の町工場以下ですか、とか。

リスク管理とか適材適所とかは、雲の上の話とか概念とかであって、少なくとも私の目の前には無い。おそらく今後も。

いつの間にこんなことになっちゃったんだろーと思えば、これが失われた30年というやつか、と思い至るが。

もう失われた30年じゃなくて、不可逆点を過ぎた下り坂だろ。

工場でひと月も働けば、メイドインジャパンは虚構だと気付くし。

ダイハツの不祥事には驚きもしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Mountain Topという曲

「No music No life」な人間ではないので、音楽を聴くのは車の運転中くらい。その際も、昔に気に入っていたCDばかり、アップデートを全然してないので、2000年代以降の曲は有名な曲しか知らない。小耳にはさんだ曲を稀にレンタルかダウンロードするだけ。最後に買ったCDは思い出せない。

だからELLEGARDENというバンドのことは知らなかった。

昨年の秋。TVをザッピングしているとNHKの「SONGS」に行き当たった。

活動を再開するバンドだそうだが、そもそも現役時代を知らない。過去の楽曲の映像が流れると、歌詞が英語だった。

英語は、苦手を通り越して、学習障害的に駄目だった。文法や構文が理解できない。ビートルズすら訳せない。記憶していて意味も分かっている英語の歌は、授業でやった「スタンド・バイ・ミー」だけだ。

だから「英語かよ」なのだった。訳詞が付いてなかったらチャンネルを変えていたかもしれない。新曲作りのくだりがなかったら観続けなかったかもしれない。

番組終盤に新曲「Mountain Top」が披露された。

始まった途端「おお。ロックだ」と思った。

高校時代はバンドブームだったけど、TMネットワークとか大江千里とか聞いていて、全く硬派じゃなかったので、ロックには馴染みが薄いのだった。細かいことはわからないし表現する知識はないが、腹に響くサウンドと歌には、痺れた。

溜まっていたポイントで曲をダウンロードして、歌詞を調べて書き写し、辞書を引いてわからないなりに、ちまちまと訳した。CDに入れて運転しながら聞くうちに、サビくらいは歌えるようになる。

 

I'm the one who wants to burn out

I'm the one who needs find out

I'm the one who craves the last mach

 

燃え尽きたい程の情熱を傾けられるものはもう無い。それ程真剣に生きてこなかった。探しているものも無い。何を探し求めればいいのか、もうわからなくなってしまった。

最後の勝負も切望してない。私にとって、最後の勝負に出るべき時は一体いつだったんだろう? 手持ちのカードは無い。だからブログのタイトルに「敗残」と付けた。

この回は好評だったのか、長尺版の放映があった。ニュアンスがよくわからなかった歌詞を確認できた。

 

I'm still all in one piece

まだ壊れてない。

……まぁ、まだ壊れてはいない。

 

It's all just seems like they lost me forever

 

この歌を口ずさむようになって、最もひっかかるようになったのは、結局ここだった。

みんな何処かへ行ってしまったみたいだ。

そう、みんな何処かへ行ってしまった。 

 

 

 

2023年12月4日 失業1ヶ月後

「小人閑居して不善をなす」を地で行くような11月だった。

「小人……」のことわざを知ったのは、学生の頃読んだマンガ「笑う大天使」だから、自分のダメさが底知れない、というか。

働かなくなると、ねじがすっかり緩んでしまう。

ぼーっと、何もしなくても1日は過ぎる。

1ヶ月何していたっけ、と思う。

最初の週は、草むしりや庭木の剪定で腕が痛くなっていた。その後は求人サイトばかり見ていた。

月末に集計すると、どん引く程、買い物をしていた。

冬物のパジャマを買った。昨冬はあり合わせの物でしのいだから、今年は買った。あったかい。

自宅用の老眼鏡を買った。何気にごろんと寝返りを打つと、何故か背中で眼鏡を潰していた。眼鏡店でフレームが折れてると指摘され、新調した。

まだ工場勤務するつもりで、安全靴を買った。

愛用のステンレス水筒が、老眼鏡でよく見ると寿命がきてると分かったので、新しいのを買った。

突然死した電気ストーブを捨て、買い換えた。

電気ストーブを物色中にアマゾンのセールが始まり、「あとで買う」に入れっ放しだった原付用ヘルメットが¥1000以上値下がっていて、つい買ってしまった。

不要なものは買ってないが。

失業者の所業じゃない。

大量の買い物をすると。ストレスを消費で軽減しようとする傾向のあった家族のことを、思い出してしまう。

 

他にしたことは。

粗大ごみを車に積んで処理施設に持ち込み処分した。食器も20位捨てたし、親の着物も売りに行った(小銭にしかならなかった)。

家具が減ってないので、片付いた感じがしない。

結局、温泉にも行かなかった。

単発バイトに登録したけど、1度も働けなかった(50過ぎじゃ当然か)。

 

来週から働きに行く。短期間の派遣だけど、まー仕方ない。

ねじを巻き直さないといけない。

 

 

 

 

2023年11月23日 失業3週間余

11月は。

家の内or外の片付け→ばてて休む、求人サイトを見る→ばてて休む、というサイクルが基調。

その合間に。

押し入れから出してきた石油ストーブが使えなくなってた→サイトで物色する、電気ストーブが突然死する→同、安全靴を処分したんだった→同、同ばてて休む。

あと数日で今月は終わり、て。何じゃそりゃ。

スマホで求人サイトを転々とする。「中高年」と入力すると求人数がどかっと減る。交通費支給ありを選択すると更に減る。

元職場の求人を見つける。一昨年より時給が¥100上がっている。派遣会社のサイトで前職場の求人を見つける。

相場より高い時給で頻繁に募集してる職場はやばい、というのは常識なのだけど。50過ぎて選べる側じゃなかったので就業したが、結局どちらも辞めた。

職探しには悪い時期でもあり、派遣ばかり当たっている。

週5フルタイム、最低賃金以上の時給という条件で求職すると、派遣以外の選択肢はほぼ無い。

ここがどういう地域か考えると。「何じゃそりゃ」ではないのだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年11月7日 失業生活1週間

失業後、庭の除草と庭木の剪定をつい頑張ってしまい、手首、肘、膝、腰が痛くなってしまった。

でも、必要な作業の3分の1しかまだ終えてない。

庭仕事以外にもやるべきことはあって。書き連ねると、きりがない。

 

仕事に行かなくなると。ごはんが食べられるようになった。

この半年で3キロ以上体重が減った。五月病かな夏バテかな暑過ぎるからかな最悪がんかなーーで過ごしてきた。食欲はなくはないし、お腹は空くが、少食になって、量が食えなかった。

体重計に「また減ってるんじゃないか」とビクつきながら乗るなんて、アラフィフの女の生活じゃねーだろ、だったのが。普通にごはんを食べられるようになって、体重減少が止まった。BMI18.6、基準値下限目前の数値とは、お別れである。

収入がなくなったのに食費を増やす方向へ行ってどうする、とは思うけど。健康と体力は維持しておくにこしたことはない。