2023年2月22日

残業する同僚達を見捨てて18時にあがる。

夕刻の西空に金星と木星が輝いている。爪痕のような細い月も出ている。夕暮れの名残の茜空が山の向こうに残っている。随分贅沢な眺めだと思う。家に帰り着く頃には夜空になっている。

天気予報を見ようとテレビをつけると、パンダが中国へ返還されるとのこと。

「ああ」と思う。お金さえ払えば、愛くるしい赤ちゃんパンダや双子パンダを見られたのに、機を逸した。身軽な独り者の非正規雇用者は、思い立てば、あとは単にカネの問題だ。

パンダにさほど執着はないけれど、関西在住者にとっても白浜は中々に遠い土地ではあるけれど、届かなくはなかった未練とでもいうか。やはり「ああ」と思う。