2022年11月7日 日曜始まり

2023年の手帳リフィルを買った。

見開き一ケ月、ページ端にも縦にカレンダー欄のある書式のを毎年買う。

縦のカレンダーは時給取りには便利な欄で、退勤時間等を記入する。給料の計算をし、残業日数にどん引き、長期休日を矢印で示す。

ずっと「日曜始まり」を買っていた。

「週末の予定」があまり関係ない人生で、土曜出勤がある職場にいたことも多々あったから、週休二日制が定着して「月曜始まり」が主流になった後も、月曜始まりを買う利点がなかった。

文具専門店が潰れたり、スーパーの文具コーナーの廃止や縮小で、数年前から、原付で行ける範囲で日曜始まりのリフィルを買えるのは一店舗になった。

毎年早めに入手することにしていて、買いに行った。

値段は660円だった。

去年もこんなに高かったか。要るものだからとひょいと買ったに決まってる、私のことだ。でも去年の私は失業者じゃなかった。

660円……と思いながら、他メーカーのリフィルを探してみた。なじみの書式で月曜始まりを発見。495円。

いったん店を出た。

「何の意地だよ」と思った。

ずっと日曜始まりを買ってるから、一週間は日曜日から始まるから、165円の差に目がくらむって何なんだよ、頑なに日曜始まりを買う合理的な理由をいってみろ、何の意地だ。(100均の手帳にしない意地は認める)。

月曜始まりを買って帰った。

来年、日曜始まりを買えばよかったと後悔する事態は、多分起こらない。

再来年は、日曜始まりを買うかもしれない。