2022年12月7日

職を得て、働き始めている。

朝の通勤時間帯に車の列の端を原付で走っていると、社会の一員である気がしてくる。

長く無職でいると。平日、ひとの少ない時に動けるのが嬉しいのは最初の頃だけで、土日になるとほっとするようになった。「ひとがいる」「みんないる」みたいな。

職場という、人の集団といる日常を失って、ひとを見る機会がなくなる。家に一人でいて、時々目にするのは近所の方だけ。買い物に出掛けてたくさんの人を見ても、その人々は全て何処の誰とも知れない。

その点、職場の人々は、所属やら何やらがわかり、親しくはなくても、自分と無縁の存在ではない。

ただ。転々としすぎたせいか性格上の問題なのか、職場に対して所属意識というものを、中年以降、感じなくなった。

それは、自分がぽんこつのおばさんであり、主婦でもなく母親でもなく、妻だったことも親だったこともなく、親も他界していることと、無関係ではないと思う。

仲間がいないことに、平気になってしまった。

職場に仲間がいないと、必要だったり便利だったりする情報が得られなくて困るのはわかっているのだけど。

開放的な性格ではないし面倒だし、ひとに興味がない……。

50代になっても、中身はひきこもりのままかい。

生きてるし仕事も見つかったし、まあいいか。